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「早い」が良いとは限らない  No.47

 

私は日頃から料理をする家事男子である。(オッサンを男子と言って良いものかは分からないが)

 

そんな私が日頃から重宝している物がある。

 

それは圧力鍋だ。

 

あれは本当に早くて便利で、一度圧力鍋で長時間かかる煮込み料理などを作ると、きっと手放せなくなるだろう。

 

私は初めて圧力鍋を使った時には感動すらした。

 

ちなみに、どのくらい早いかのかというと、

 

  • ふろふき大根なら13分(普通の鍋は30分)
  • 豚の角煮20分(普通の鍋は1時間)
  • いわしの甘露煮18分(普通の鍋は50分)

 

と驚くべき速さだ。※私の圧力鍋の場合です。製品によって時間が前後するかもしれませんのでご注意下さい。

 

しかもその出来は、普通の鍋より柔らかく味がしみていて美味しいのだ。

まさに言う事なしである。

 

ちなみに私が好きな圧力鍋の料理は、鶏手羽の甘辛煮である。

圧力鍋で作ると驚くほど柔らかく美味しく仕上がるので度々作っている。

 

こんなに圧力鍋の魅力を知り、尚且つ良く使っている私だが、圧力鍋で料理をする事が好きかというと、必ずしもそういう訳では無い。

 

圧力鍋は主に煮込み料理で使うのだが、調理する楽しさを普通の鍋より感じないのだ。

 

出来た時の出来栄えは、味、食感、調理時間の速さはいずれも、普通の鍋より遥かに圧力鍋の方が勝っている。

 

しかし、料理をしていて楽しいのは、普通の鍋なのだ。

 

料理を作る人には理解して頂けると思うが、時間がかかり、尚且つ美味しくない調理方法を好む事は異常である。

 

なぜなら料理を作る人間は早く美味しく作りたいし、何より作る相手に美味しく食べて頂きたいと考えているからだ。

 

では何故、私は早くて美味しい圧力鍋より、遅くて不味い普通の鍋での調理を好むのか?

 

私なりに考え、一つの答えにたどり着いた。

 

その答えは「待ち時間」である。

 

人は通常、待つ事が嫌いなもの。

 

私も勿論嫌いです。

しかし、煮込み料理場合は違います。

むしろ出来上がりを待つ時間が調理において、一番楽しい時間なのです。

 

どうしてそうなるのでしょうか?

 

それは、料理の場合、「待ち時間」=「待ちたくない時間」ではないからです。

料理の場合は「待ち時間」=「出来上がるのを楽しむ時間」になるのです。

 

コトコト煮込む間、鍋の中で素材が柔らかく、そして美味しくなっていく様子を傍らで待つ時間は、まさに至福の時間なのです。

 

これはきっと料理以外にも当てはまるのではないでしょうか。

 

生きていく中で「早い」「便利」は一見良いことのように感じます。

しかしもし貴方が、時間がかかる事や、不便な事の中に、楽しさや幸福感を見出す事ができたなら、時々は急がずに不便さを楽しむのも良いかもしれませんね。

 

職場では「早くて雑な仕事は誰でもできる。早くて丁寧な仕事をしろ!」などと罵声が飛びます。

 

そんな時でも私は、忙しさにかまけて仕事を楽しむ心を忘れたくはありません。

 

だから私はいつも、「遅くて雑な仕事」をするように心がけています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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