桜の散る中  No.042

 

今日の夕方頃、私は家の近所を歩いていると、とても美しい景色に出会った。

 

その時私が歩いていた道には桜の木が数本立ち並んでいた。

 

桜はもう散り始めていて、桜の花びらが風でヒラヒラと舞っている。

 

そして桜の木の足下には、散った花びらが敷き詰められていた。

 

「もう桜は終わりだな」なんてことを考えていると、そこに一人の子供がやってきた。

 

子供は帽子をかぶった7,8歳くらいの男の子。

 

その男の子は、桜の木の下まで走っていくと、帽子をとり、その帽子の中に散っている桜の花びらを集め始めた。

 

その光景が余りにも素敵だった。

 

桜の美しさと、帽子に花びらを集める男の子の可愛らしさが、私を何とも言いようのない気持ちにさせる。

 

私が桜の木と男の子の横を通り過ぎる時、男の子が私に「こんにちは」と言う。

 

私は立ち止まり、男の子の方を向いて「こんにちは」と返す。

 

挨拶を交わしたことで、私はより一層素敵な気分になった。

 

幸せな午後である。

 

 

私は子供が羨ましい。

 

彼らは帽子に桜の花びらを集めるだけで、人を幸せにできるのだ。

 

そして挨拶するだけで、人を温かい気持ちにさせるのだ。

 

私みたいなオッサンが帽子に桜の花びらを集めていたら、気持ち悪がられるのがオチだ。

 

そして知らない人にいきなり挨拶などすれば、通報される可能性もある。

 

実に哀しい話である。

 

女性、子供、お年寄りに優しくすることは大切だが、オッサンにも優しい社会にすべきだ。

 

オッサン達はいつも社会の冷たい目に虐げられているのだから。(まぁ私も自分以外のオッサンを冷たい目で見ているので、社会の気持ちは良く分かるが)

 

 

 

 


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