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コーヒーが買えない   No.23

少し昔、日本で某有名コーヒーチェーン店が流行っていた時のこと。(そのコーヒーチェーンは、今でも若者を中心に流行っている)

コーヒー好きの私は、前から行ってみたいと思っており、丁度お店が近所にできたので、足を運んだ。

 

店の前には行列ができ、その並んでいる人のほとんどが若い男女であった。

実年齢は彼らよりだいぶ上だが、精神年齢は彼らより遥かに下の私は気後れすることなく、列の最後尾に並ぶ。

 

ほとんどは友達または恋人と来ており、独りで並んでいるのは私だけのようだった。(コーヒーすら独りで飲めないとは情けない奴らだ)

 

5分程で店内に入る事ができた。

カウンターの前にはまだ十数人が並んでおり、私の順番まではもう少し時間がかかりそうだ。

その時間を使って、私は先に注文する物を決めることにした。

メニューはカウンターの先にあるコーヒーマシン上部に設置されたパネルに書いてあった。

メニューを決めようと、私はパネルに目を向けた。

しかし、そこで問題が起きた。

 

書いてある言葉の意味が分からない。

「なんちゃらペチーノ」のみたいな意味不明な言葉がたくさん書いてある。

何だ?あのアメリカの映画俳優の名前みたいなメニューは?

私は焦った。

この店に入るまでメニューは、ホット、アイス、アメリカン、カフェオーレ、エスプレッソくらいを想定していた。

これは想定外である。

 

そしてこれだけではなく、さらなる想定外が追い打ちをかける。

コーヒーのサイズが分らないのだ。

私はサイズをS、M、Lだと決めつけていた。

若者が多い店だから、もしかしたらLLもあるかもしれないぐらいに考えていた。

トール?グランデ?意味不明である。

私が独りで焦っているのをよそに、若者達は次々と注文をしていく。

しかも何やら注文の文字数が多い。

〇〇ソース、チョコチップ、〇〇追加、〇〇多めなど、聞いていて頭が痛くなってきた。

 

私はアイスコーヒーのMサイズを頼みに来たのだ。

 

いよいよ次の次が私という所まで進んでいた。

私は堂々と鳴ってもいない携帯を取り出し、耳に当て、急用ができたふりをして店をでた。

 

以後そのチェーン店には行っていない。

 

 

 


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