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ダイエット   No.19

昼食後の休憩中、従業員の女性がポテトチップスを食べながら「私は何故太るのだろう?あまり食べていないのに」と私に聞いてきた。

「少し黙れ!」と思いながらも優しく「何故だろうね?」と返す。

職場の人間関係を良好に保つ為に、私は今日も努力を怠らない。

 

彼女はよく周りにダイエット宣言をし、ことごとくそれを破り、順調に日々太ってきた。

お昼に明らかにカロリーの高そうな弁当を三つ食べ、周囲を困惑させる驚かせることもしばしば。

今では私二人分が中に入れる着ぐるみのような体型になった。

しかし、そんなに太っていても本人はのんきなものである。

 

彼女はこの前も、私に楽に痩せる方法を聞いてきた。

楽をして太ったのに、楽をして痩せたいとは随分わがままな話だ。

その前は「私、まだ大丈夫かな?」などとも言っていた。

私が医者なら「何故こんなになるまで放っておいた?」と怒るか、「もう手遅れです」と哀悼の意を表したところだ。

 

今日も弁当を二つ食べながら「夏までに痩せる。次こそはダイエットを成功させる」と話し、そしてその直後にポテトチップスである。

 

満面の笑みでお菓子を口に運ぶ彼女を見て、食が細い私は、しだいに羨ましくなっていった。

しまいには、大食いしながら「ダイエット」と平気で口にできる彼女を見ていて、清々しいとすら思うのであった。

 

 

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